
近日公開
ポゼッション 40周年HDリマスター版
Possession
チケット料金
一般1,500円
上野原市民1,300円
シニア(65歳以上)1,100円
学生・こども1,000円
ベルリンの壁が街を分断していた時代、ひとつの結婚もまた静かに崩れていく。帰還した夫マルクを待ち受けていたのは、もはや別の生き物のように変貌した妻アンナの姿だった。イザベル・アジャーニが地下鉄の通路で見せる、あの長い慟哭のシーン——それは恐怖というより、人間の内側に潜む何かが決定的に溢れ出る瞬間として、観た者の記憶に深く刻まれる。ジュワルスキーは愛の終焉をホラーの文法で語りながら、実は政治的抑圧や自己崩壊、そして「もうひとりの自分」への渇望という、ずっと普遍的な主題を掘り起こしてみせる。愛しているのか、憎んでいるのか、それとも別の何かに取り憑かれているのか——答えは最後まで宙吊りのまま、スクリーンの外へと流れ出していく。